レッスン
当教室「音のパレット」では、音楽を楽しみながら上達できるような指導をしてまいります。
縁あって私共の教室でピアノを学ぶことになられた生徒さん達には、ピアノ(音楽)を生涯の友にして欲しいと願いつつ、「一期一会」の気持ちで、一回一回のレッスンを大切に行っております。
当教室では、導入の時期から「良い音」を作ることに重点を置き、 「きれいな音を奏でる指」「脱力」「良い耳」を育てていくことを大切に指導しております。
導入期に必要なことをどれだけしっかり身に付けるかが、その後のピアノの上達度と練習の楽しさに大きな影響を及ぼします。
お子様の音楽人生を左右すると言っても過言ではないかもしれません。
導入を過ぎた頃から徐々に、様々な時代様式(バロック期、古典期、ロマン期、近・現代期)の作品に触れ、それぞれの様式を理解し表現できるようにするため、音楽性・テクニック共にバランスよく身に付くよう導いていきます。
ここで少し「テクニック」についてお話致しましょう。
私が子供の頃は、正確にきれいに、あるいは速く弾ける指づくりを主眼とした、いわゆるメカニカルなテクニックを身につけるためのエチュードを主に重視する傾向がありました。そういったメカニカルなテクニックの練習ももちろん大切です。しかし、指がよく動く・回るというだけでは、音楽性豊かな響きを生むためのテクニックまでは身についているとは言えません。
どんなに難しいパッセージが速く正確に弾けても、聴衆の心に響くものがなければ「音楽」として生きてはこないのです。
音楽は、メロディーで人々の心に語りかけるものです。
ひとつひとつのメロディー(またはフレーズ)には、作曲家のいろいろなメッセージがこめられているのです。小さなメロディーも、何度も繰り返されるメロディーも、すべては作曲家の言葉であり、思いであり、無駄な音は一音としてありません。
楽譜から作曲家のメッセージを読み取り、伝えることが、私達弾き手の役割でもあり究極の楽しみでもあります。
曲についての理解を深めること、すなわち作曲家の思いを理解するためには、「楽譜をよく読む」ことです。
このフレーズは、この音は、どういう音でどういうふうに表現したらよいかしら・・と思いを巡らしながら表現の道を探っていくことは、作曲家と対話しているようで楽しいものであり、作曲家に対するリスペクトでもあります。
そして、この作業は自分の内面とも向き合うことにもなります。
「ここはこういう音で表現したい!」その時必要とされるのが、私がもっともここでお伝えしたい意図の「テクニック」です。
上記の機械的に指が動くメカニカルなテクニックではありません。もちろんそれも必要なテクニックのひとつですが、自分の欲する音色を探し求めて出したい音を指で紡いでいく、そんな柔軟性のある指作り。そして、心で感じた作曲家の思いを指を通して表現する力。
それこそが、私が当教室でお教えしている、いわゆる「音楽性豊かなテクニック」です。
生徒さん達には、素敵な音の世界を味わって欲しい。
ひとつひとつの音や表情を大切に、と思いながら曲と向き合っていく中で、きっと一人の人間としても心も豊かな人に成長してくれることでしょう。
生徒さんと一緒に楽譜と向き合い、作曲家の胸中に思いを馳せながら1つの曲の中を一緒に旅していく。
音楽の世界ってなんて素晴らしいのだろう。なんて楽しいのだろう。と、レッスンを通じてそう思って頂けるようなお手伝いができたら、と思っております。
当教室では、ピアノを奏でることによって人生がより豊かなものになるよう、一人一人の生徒さんを大切に懇切丁寧な指導を心がけています。きっと、レッスン時間が短く感じられるかもしれません。少しでも多くの方にピアノを弾くことの喜びや楽しみ、そして音楽そのものの素晴らしさを伝えていきたいと思っております。
Textbooks
使用する教則本はお子様のレベルと指向に合わせて選びます。
主な導入教則本の例
- うたう指づくり
- バスティン
- メトードローズ
- スケールとアルペジオ
- ギロック
- ミクロコスモス
- ハノン
- 他
その後の教材はお子様の趣向に合わせて選んでいきます。下記はこれまでにレッスンをした曲集の例です。
- ブルグミュラー
- ツェルニー、エチュード集
- プレ・インヴェンション
- バッハ インヴェンションとシンフォニア
- バッハ 平均律・フランス組曲
- ソナチネ
- ソナタ
- 古典派 … モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン
- ロマン派 … ショパン、リスト、シューマン、シューベルト、ブラームス
- 近現代 … ドビュッシー、ラヴェル
- ソルフェージュ フォルマシオン・ミュジカル